用語説明

​腸活知識として知っておきたい用語の意味をご説明します。

微生物​
小さい生物という意味で、寄生虫、カビ、酵母、細菌、ウイルスなどを指します。

常在菌

​人間の体表面に棲みついている病原性の無い微生物のこと。

マイクロバイオータ (Microbiota)

​ある環境中の微生物を「マイクロバイオータ(Microbiota)」と呼びます。そして、人間の身体に共生する微生物は「ヒトマイクロバイオータHuman Microbiota)」と呼びます。私たちの口腔・咽頭・呼吸器、泌尿生殖器、胃・腸などの「身体の内側」を含めたあらゆる体表面には、常在菌が共生しています。

マイクロバイオーム (Microbiome)
微生物が持つゲノム情報の総体を「マイクロバイオーム(Microbiome )」と呼びます。

ゲノム(genome)

生物の持つ遺伝情報の全体を「ゲノム(genome)」と呼びます。微生物叢の遺伝情報を「メタゲノム」、これに対して人間の遺伝情報を「ヒトゲノム」と呼びます。

遺伝子

遺伝情報を親から子へ伝えているのが「遺伝子」です。遺伝子は「DNA(デオキシリボ核酸)」という物質によって構成されています。

 

腸内フローラ

腸内フローラを「腸内細菌叢」と説明される場合もありますが、腸内には細菌以外の微生物も存在していることから、厳密には、「腸内微生物叢」が正しい説明になります。
電子顕微鏡で腸の中を覗くと、多様な腸内微生物叢が、まるで植物が群生している「花畑(flora)」のようにみえることから、特に腸内微生物叢のことを『腸内フローラ』と呼ぶようになりました。

 


プロバイオティクス

腸内フローラのバランスを改善することにより、ヒトに有益な作用をもたらす「生きた微生物」のこと。※但し、腸内に定着することはありません。プロバイオティクスが含まれているものは、例えば、ヨーグルトなどの発酵食品、乳酸菌飲料、乳酸菌サプリメントなどです。

 


プレバイオティクス

大腸内の特定の微生物の増殖及び活性を選択的に変化させることにより、ヒトに有利な影響を与え、ヒトの健康を改善する食品成分のこと。プレバイオティクスとしては、食物繊維、難消化性オリゴ糖類、糖アルコール、難消化性デンプン、難消化性プロティンなどがあります。

ルミナコイド(Luminacoid)

腸で消化吸収されにくく,大腸の微生物まで届き、消化管を介して健康の維持に役立つ生理作用を生む、難吸収性・難消化性の食物成分です。ルミナコイドはプレバイオティクスです。

食物繊維の国際的な共通の定義がないため、また、従来の食物繊維の概念では説明しにくいため、日本食物繊維学会では、生理機能を持つ難消化性成分を包括的にくくる用語として、「ルミナコイド」を提唱しました。

腸内微生物が発酵させるため、「発酵性食物繊維」、「発酵性炭水化物」などと言う場合もあります。

また、似たような概念で、アメリカ・スタンフォード大学スクール・オブ・メディスン微生物学免疫学部ソネンバーグ博士は、「腸内微生物まで届く炭水化物(MACs:Microbiota Accessible Carbohydrates)」と命名しています。​

 


短鎖脂肪酸
腸内微生物がルミナコイドを代謝して産み出す、酪酸、プロピオン酸、酢酸などの有機酸のこと。 特に酪酸は、腸上皮細胞の最も重要なエネルギー源であり、腸内pHバランスを弱酸性にして微生物のバランスを維持し、抗炎症作用や免疫賦活(免疫活性)など優れた生理効果を持ちます。

 

pH

pHとは、「水素イオン濃度」の略称で、酸性やアルカリ性を示す0から14の数値のこと。

中央数値であるpH7を中性とし、pH値が低くなるほど酸性は強くなり、高くなるとアルカリ性が強くなります。